看板娘

(気に入ったので帽子また、買いました）

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エ〜
よそ様よりアタクシが優れている所ァ〜ってんで・・・・

さっきから探してんですがァ

これが、あまりに多く、どれを抽出してよいやら

迷ってるなんて・・・コトでなく

「ない」残念ながら・・・・「ない」

ホント洒落にもなんないや

しいてあげればァ、「はい、しいてあげればァ〜」

あのネ、そんなところで変な合いの手なんぞ、お願いだから入れないでおくれェ

昔っから「しいてあげるもの」って布団くらいなもんですから

「うまい」

あっ、この合いの手はいいです、どうか御遠慮なさらずに

いっそ「合いの手」よりチャリンと音のする「愛の手」のほうが嬉しいとかなんとか

「さらに、うまい」

あのネ、お前さんじゃなく、妙齢のご婦人に

「座布団、おひとつ、どうぞ」って言われたいねぇ〜

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「晩景の　ととのってきし　冷し酒」 　　　大石悦子

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「・・・・でＬＥＤにしたら、得なん？ニィちゃん、いや、おっちゃん、もといジィちゃん」

「お客さん、ジィちゃんは、やめて・・・・欲しいっす」

ＬＥＤにしたら、ホントはね、看板屋自身は

先のこと考えると、仕事の間口が閉ざされてゆくようで・・・・・

でも、先はいいんです、今ァ仕事があればぁ・・・・・・

セチガライって言うでない

あ、あのね、今を越えなきゃ

先もおまへん、

「そんでさぁ、ＦＦって何なん？」

「お客様、平たく言やぁ〜・・・・丸く言っても

透過性のあるテントキャンバスみたいなもんですわ」

「それの、どこが優れもん？」

「まずぅ、継ぎ目がないっていうところでしょうか」

「他には？」

「アクリ＝プラスチックと違って軽いし、素材退化が 少ないかな」

「ふ〜ん、銀ちゃん、ちゃ〜んと説明できるんだぁ、看板屋さんみたい」

「あっ、いやぁ〜、か、か、か、看板屋ですぅ〜」

（本人は歴とした看板屋だとジフしております）

台所で使うジフちゃうからぁ〜
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☆大好きな蕪村の句

「遅き日の　つもりて遠き　むかしかな」

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あの〜看板屋が、お客様のこと

あれこれと言える立場でないこと

重々、わかっているのですケド

ちょっとだけ・・・・・ご容赦

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電話かけると、スッゴく低調な返事

なんだか・・・・なぁ

職人さんでも、商いやってんだから

もう少し、丁重な返事できませんかしら。

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何度も、何度もメールのやりとり、一日に二回も

電話でも、質疑応答・・・・・毎日

そのうち煮詰まってきて、色見本出し

一回、二回、三回、訪問すること一回、二回、三回

「違うんだなぁ〜」

あ〜ぁ、アタクシには、お客様の頭の中まで、わかりません、

ここまで

ここを過ぎると、利益の出る、出ないの分岐点

言ってしまいました

「あの〜私、商売したいんです、」

そりゃ、ハナっから、勘違いさせてしまったボクが悪い

なんでも、かんでも、万能みたいなこと言うからだよ

反省、反省、

まだまだ、ダメじゃん俺、

さぁ、次いってみよう！！

・・・・・でも、胸の奥のほうでチクチク、チクっ、

「ほんとに、親切そうなお面かぶった傲慢な看板屋」

大きなお世話のこんこんちき・・・・・だわ。

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「あんずあまさうな　ひとはねむさうな」　　　　　　室生　犀星

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まだ暑さのゲートをくぐったばかりなのに

もう弱音を吐きそう・・・・・それじゃダメじゃん

ネオンの材料屋さんがやって来て

これから先、何をメインに売っていったらよいやら・・・・

嘆き節で帰っていきました、

さぁ、どうしたものでしょう、

世の中苦しけりゃ、看板屋とて同じ身の上、浮世の出来事

逃げるわけにはまいりません、

あとは、そうだなぁ知恵を売るしかないなぁ

知恵って娘の名前じゃないので、何のため・・・・・・・

頭使って、いろいろ考えてみる

みんなが売ろうとしてるものは・・・・売れやしません

買ってもらえるもの？？？？？？

今じゃ、誰でも、同じような水準の製品を生み出す、

機械、設備、材料、そんなに相違点があるじゃなし・・・・・

同じ価格で同じものを、買うとしたら

気持ちのやさしい人、親切な看板屋さんから買いたい

・・・・・と思うのは人情でしよう、

親切、通り越して、「大きなお世話ばっかりの」

勘違いしたまんまの看板屋は

このまま、知らん振りして

図々しく、看板を、買って、買っての連呼だがや、

ほんに、「勝手」な看板屋です。

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「朝顔に　つるべとられて　もらい水」　　　　　加賀千代

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震災から、こっち

節電、エコ、節電、エコ

どっちを向いてもエコ、節電、エコ、節電である

ぴったりなＬＥＤ

だからと言って、喜んでばかりいられない

すぐ、看板の売り上げに反映するものでもない

かと、言ってＬＥＤになれば、メンテナンス作業が激減するのは明らか

嬉しいような悲しい、お話

もう、９年前からＬＥＤの看板作って、ネットにも出して

たまたま、神戸の東急ハンズさんから出店しませんか？と打診があり

それじゃってんで、シコシコ１０点あまり出品

１年間、お世話になって、その間、問い合わせが

たったの３件、売り上げゼロって笑えない話

まぁ、出店料はタダだからいいんだけど

ちと、時代の先を行きすぎたんだと思う・・・・・

それからネオンから、ぼちぼちＬＥＤに変遷していき

今じゃ、ネオンが化石になりそうな・・・・

で、だから、それだもんで

これから、なお一層、力強くＬＥＤを売ってゆこうと思う

やっと時代が追いついてきたようだ

ＬＥＤを使って新製品

みんながみんな、そんなこと考えている中で

悪いけど

私に、秘策あり、それは、ちょっとここでは

言えません

もし、どうしても知りたい方は

Ｒｅ、そんな銀行「 への５３番」に入会金を・・・・

って・・・・・・相変わらずの・・・・・前座噺かよっ（鋭いツッコミで、おしまい）・・・・っと。

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名古屋へ同業者の笑顔と

「銀ちゃん」「銀ちゃん」の心地いい問いかけに

ビールと一緒に酔ってきました、

楽しかったですよ、

２６名、殆どが、見知った顔っていうのも、ある意味スゴイこと

元気いっぱいもらいました、

こんな時代は

みんなで、寄り添って元気よく

働けば、

まぁ大丈夫でしょ。

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シナリオが用意されていたような結末、

ちょっとしたドラマでも

こうはうまくいかないだろうと思うくらい

しばらく信じ難かった勝利

力とか、願いや想いの領域ではない

やっぱり神様がいるのかな

絵に描いたような世界一

何というか不思議な気持ちになった、

圧倒的にスピードも高さもパワーも、

また個々の技術も上のはずのアメリカが

負けた・・・じゃなく勝てなかった

わからないもんだ、予想なんて、なんの意味もない

何かの仕業、いたずら？それとも、ご褒美

とにかく、より多くゴールの枠にボール蹴りこんだチームの勝ち

枠より、ちょい外のシュートが何本あったでしょうか

そのたびに、心臓が痛かった、

長い長い夢のようなドラマを見せていただきました、

ありがとう

誰に、お礼、言えばいいのでしょう、

だから、サッカーは面白い。

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「浅草の　暮れかかりたる　ビールかな」　　　石田　郷子

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仲間うちで、ビアホールへ行こう企画で

６人でゆく

ひさしぶりに、おいしいビール

話は尽きることがない

聞いているだけで

満足な気分

終始笑顔のまんま、ビールのんで

いろんな話に耳を傾け

自分の思いや、やりたいことを

胸の中ですり合わせながら

ビールの、お代わり、お代わり、お代わり

おいしい時間でした

ただ、素直に酔えて

自分を忘れるくらい酔えたら

もっといい気分だろうな

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「走馬灯　こころに人を　待つ夜かな」　　　　　高橋　淡路女

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「銀ちゃん 、暑いって言ったら罰金百円だよ」

「だって 富次姐さん、こんだけ寒けりゃ・・・・・」

「ふ〜ん、案外、おまえさん強情だねぇ」

「こんな日にゃ、鍋焼きうどん食べて、懐にカイロなんてぇ」

「へぇ〜汗はかかないの？」

「はい、冷汗ぐらいなもんでしょうか」

「その額に光ってるものは何」

「あっ、これ、これは労働の勲章って人様は言ってますねぇ」

「ふ〜ん、そうかい 、それじゃ、いつもみたいに寒〜いダジャレは、どう？」

「いやぁ、ダジャレも、こう、アツ・・・・チチチ、・・・・・」

「どうしたのさ、今ぁ、何とか言ったねぇ」

「あ、あぁ、厚揚げのおでんなんか・・・食べたいなぁ・・・って」

「ふ〜ん、じゃ銀ちゃん、はんぺんと、厚揚げ、どっちが薄い？」

「そりゃ、厚揚げのほうがアツイに決まってますよ」

「あっ、言った、今「アツイ」って言ったよ」

「えっ・・・・」

「はい、罰金ヒャクエ〜ン」

「そ、そんなぁ」

ばかだねぇ〜

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「夏掛けの　男のごとく　頼りなき」　　　小林　貴子

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