『伊勢路の旅人』
「おう、黒板屋の若旦那ぁ」
「え?もう若旦那じゃない、そんじゃ、バカ旦那」
「もう、ここですよ、今日の泊まりは」
「東海道四十七番目の関宿?」
しかし春、真っ盛りだというのに寒いねぇ
「若・・・旦那、そんな薄着だと風邪ひきますぜ」
何?連れが遅れてやってくる?
お客は伊佐蔵さんと、あっしだけじゃない?
いいえ、客でも何でもない人?ふ〜ん、誰だろ、
あっ、断っておきますが
銀ちゃんだって、お客様じゃないからぁ
ないからぁ〜って、どうしても来てくださいって
そう何度も、何度も頭下げるもんだから
何、頭の話は伊佐蔵さんとあたしの前じゃ、よして欲しい
どうしても、伊佐蔵さんが自分の未来のようで・・・
なぁるほど・・・・そいつぁ気がつかなかった、禁句だね「頭」「毛髪」
はげましの言葉とか・・・・・あっもういい、
それじゃ「絵」の話でも・・・・・
銀ちゃん、さっきから何言ってんのか全く意味がわかりませんよ
銀ちゃんの・・・絵?
あぁ、あれなら、ベットの高さ調整の敷物に・・・・してる、
誰が?
うちの、きれいな奥様が・・・・・
ん?ほんとう?
「ホント」
アハァ・・・・・絶句。
☆
—–
「春雨や 暮れなむとして けふもあり」 蕪村
—–
☆
銀次郎様はるばると遠いところから伊勢路まで来てくださいましてありがとうございました。お客さんを迎えるにあたって至らぬ点などひとつもなかったと思いますので、これからも宜しくお願いします。
帽子も大事に使わせてもらいますよ!楽しいひとときをありがとうございました。
コメント by 黒板マン — 2012/4/16 月曜日 @ 23:01:57
子供さん達をみれば、親がわかる、
ほんとに、伸び伸び健やかに・・・・・
たぶん、奥様の育児、教育の賜物でしょう、
久しぶりに、素直でさわやかな子供さんに
逢いました。
こちらこそ、いろいろと、ありがとうございました。
また、機会があれば、お邪魔します、
嫌がらないで歓迎してくださいね、
ノンちゃんによろしく、
「また、今年のキュウ月か来年のヨン月に銀ちゃんに会えるよ」
えっ?そんなに逢いたくないって。
コメント by 銀ちゃん — 2012/4/17 火曜日 @ 4:47:09